バスケのみかた

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2020年 バスケットボール日本代表メンバー予想【東京五輪】

2020年 バスケットボール日本代表メンバー予想【東京五輪】のイメージ

2020/3/26 追記:2020年3月24日に国際オリンピック委員会東京2020組織委員会から東京五輪の延期(1年程度の延期)が発表されました。本記事で紹介したメンバー予想はそれ以前のものになります。 

2020年夏に開催(予定)東京五輪(第32回オリンピック競技大会(2020/東京))にバスケットボールは男女共出場します。男子に関しては44年ぶりの大舞台。こんな大会を見逃すわけにはいきません!気が早いのですがishi-bsk的に厳選したバスケットボール日本代表メンバーを予想したいと思います。

どんな選手が日本にはいるのか?

メンバーを考える前に日本にはどんな選手がいるのでしょう?世界的に強いのか?NBA選手はいるのか?日本の特徴は?この辺りを説明します。

もちろん日本のバスケットボール日本代表には日本国籍の選手のみ12名が選ばれます。中に1名だけ帰化選手枠というものがあります。これは本来外国籍の選手が条件を満たすことで日本国籍帰化し、登録が認められた選手の枠になります。ひと昔前であればサッカー日本代表ラモス瑠偉さんや呂比須ワグナーさんなどがいましたね。

取り急ぎですが2月に行われた「FIBA アジアカップ2021 予選/vsチャイニーズ・タイペイ」のメンバーを下記にまとめます。

W杯に出場していた選手が数名外れましたが、五輪前のテストという意味合いも少なからずあったと思います。


【ハイライト】【FIBAアジア杯2021予選】チャイニーズ・タイペイ vs 日本(GROUP B:2020.2.24)

(出典:Youtube/バスケLIVE)

日本の現在位置

バスケットボールにはFIBAランキングという世界統一のランキングがあります。これはFIBAが開催する世界大会の
結果をポイント計算してランキング化したものです。2020年3月現在日本は「38位」。決して強いといえるランキングではありません。去年の夏に行われたW杯2019の出場国32カ国中下から4番目のランキング(現在と変動はあるものの、さほど変わらず)でした。結果も予選5戦5敗。これが日本の立ち位置です。

「じゃぁダメだ」と悲観的にならないでください。Bリーグの開幕や有力な選手の育成に力を入れてきたおかげで徐々に世界と戦える(戦えるのではないかと思わせる)チームに成長しています。私は、その本格的なきっかけを作ってくれたのは元日本代表のヘッドコーチ「フリオ ラマス」だと考えます。

解決策を持ってきたフリオ・ラマス

日本バスケットボールが世界に勝てない、というイメージは昔からつきまとっていました。俯瞰してみてもいい時期もあり、世界的に通用したのではないかという選手も多くいます(日本代表アシスタントコーチの佐古さんなどなど)。なにが足りなかったのか一概には言えませんがフリオ・ラマスヘッドコーチがもたらしてくれたのは「勝利のメンタリティ」「世界基準」。フリオ・ラマスヘッドコーチは2008年北京五輪(アシスタントコーチ)銅メダル/2012年ロンドン五輪(ヘッドコーチ)4位という成績の持ち主。アルゼンチン代表というのが日本代表と同じような体格のチームで、決してNBA選手的なサイズ感ではなく、地に足のついた戦略とアイデンティティで戦っていたのです。

そんなフリオ・ラマスヘッドコーチが率いる日本代表が目指すべきロードマップはどこに向かうのでしょう。

アメリカ対それ以外という構図

やはり世界大会になってもアメリカがナンバー1です。何度か銀メダルという結果もあったが実力は間違いありません。ということで世界大会になると全世界対アメリカという縮図になります。少なからず日本代表も同様です。

結論をいってしまうと「アメリカとの差別化」ではなく「日本らしさの追求」これに尽きると思います。日本人らしさを世界にぶつける。そうすることで一過性ではない永続的な発展を目指すことができるのです。これはサッカー日本代表に通じるものがあると思います。体格差を感じさせないサッカー日本代表選手のような、世界を相手にしても安定した力を発揮できるような日本らしいバスケットを見つけなければいけません。

ishi bsk的「日本らしさの追求」とはなにか。

  • 早さ:スピードはもちろん、理解力・判断力の早さもほしい
  • 正確性:シュートの確率向上、パス精度の向上

これを踏まえまして、ishi-bsk的に厳選したバスケットボール日本代表メンバーを予想したいと思います!

バスケットボール日本代表メンバー予想発表!

PG(ポイントガード:主にボールを運んだりゲームをコントロールするポジション)

F(フォワード:主にゲームを動かす流動的なポジション)

C(センター:主に背が高い、または体の強い選手がゴール下付近を主戦場とするポジション)

ちゃんと考えて、工夫のある選考をしようと心がけましたが、結構無難なラインナップになりました。
ポイントはやはりユーティリティ性のある選手を残したところです。問題はピュアシューターがいないところです。今の日本代表は世界戦になるとどうしても手詰まり感がでてしまう時間があります(レベル的に考えてれば仕方ない)。そんな時にボールの手離れのいいピュアシューターはコートに一人入れておくのは常套手段なのですが…。今回の選考ではPG陣シュート力と「渡邉雄太」「田中大貴」「八村塁」「ライアン・ロシター」のある程度計算できるアウトサイドシュートに期待します。

ポジションレスに対応できる選手も基準になっています。2m付近の身長でもボールハンドリングの良い選手、体格差があっても追いかけられる俊敏な選手が世界に行けば普通にいますので、このあたりの対応ができることも基準にしています。

惜しくも外すことになってしまったのは…

PG
篠山竜青(川崎ブレイブサンダース):貴重なベテラン。篠山選手のキャプテンシーは計り知れない。
齋藤拓実(滋賀レイクスターズ):確実に次世代を担うPGのひとり。経験として入れるか悩ましい。
熊谷 航(シーホース三河):確実に次世代を担うPGのひとり。経験として入れるか悩ましい。

F
張本天傑名古屋ダイヤモンドドルフィンズ):サイズ・センスは申し分ないが、先行メンバーに比べ決定力に劣る
金丸晃輔(シーホース三河):今の日本にはピュアシューターの必要性がかなり高いため悩ましい。
安藤周人(名古屋ダイヤモンドドルフィンズ):今の日本にはピュアシューターの必要性がかなり高いため悩ましい。
辻 直人(川崎ブレイブサンダース):今の日本にはピュアシューターの必要性がかなり高いため悩ましい。
マイケル・パーカー千葉ジェッツ)※帰化選手:バスケセンスとボール嗅覚の強さは随一。世界レベルのFを入れられないのは惜しい。

C
竹内公輔(宇都宮ブレックス):譲次選手同様に日本を代表するビッグマン。少しアウトサイドが弱いところが惜しかった。
ギャビン・エドワーズ(千葉ジェッツ)※帰化選手:ゲーム最後まで走り続けてくれるハードワーカー。ユーティリティ性という部分でもう少し。
太田敦也(三遠ネオフェニックス):ベテラン。今までの経験をチームにもたらしてくれる。雑草魂、ハートが最高!

 

状況に余裕があれば、今話題の河村勇輝選手やアメリカで頑張っている田中力選手、富永啓生選手も帯同させたいところですね。あと年齢のことでいえば、日本人ビッグマンの高齢化は心配です。

東京五輪以降もアジアカップ、W杯、そしてパリ五輪と続いていきます。選手の名前を覚えつつ、これからも日本のバスケ、バスケットボール日本代表に注目していきましょう!