バスケットボールとは
2019年6月八村塁選手のNBAドラフト1巡目9位でワシントンウィザーズから指名、2020年 東京五輪(開催されるのか…)に男子バスケットボール日本代表が44年ぶりの本戦出場、ほかにも多くの要因が重なることでテレビやネットニュースでも多く目にするようになってきたバスケットボール。でも、実はあまり詳しくないからスルーしてる方も多いのでは…。そんな方に向けてバスケットボールの基礎情報を簡単にわかりやすく説明します。
バスケットボールって何?
バスケットボールとは5人対5人でひとつのボールを奪い合いながら、ゴールに多くボールを入れることで勝敗が決まるスポーツです。コートの大きさは横15m×縦28m(420㎡/サッカーコートの1/17(!!) テニスコートよりひとまわり大きいくらい)。これは複数人で行う球技にしてはかなり狭いコートで行うスポーツです。特徴的なルールは、ボールを持って3歩以上歩くことはできない「トラベリング」。ドリブルしてから一度保持したボールを再度ドリブルすることができない「ダブルドリブル」などボールを扱うことで起こるファールが多いです。
覚えておきたいルール
コートには3ポイントラインがひかれていて、それより内側(よりゴールに近い位置)でシュートが成功すると「2点」。3ポイントラインより外側でシュートが成功すると「3点」加点されます。例えばリングに直接ボールを叩き込むダンクシュートは2点、コートの反対側から遠投のように投げてゴールに入れられることができれば「3点」となります。
結局、背が大きい人が有利なスポーツでしょ?
先に結論を申し上げます。
大きい人が有利なスポーツではありません。
確かにダンクシュートやブロックショットができる選手は、ある程度背が高い必要があります。しかし、先にも紹介しましたがバスケットボールのコートは大変狭く、床はサッカーや野球のようにイレギュラーのない綺麗なフロアです。つまり、大きな選手をかわしてしまうスピード感のある選手も「逆に」有利なのです。また現代のバスケットボールには3ポイントラインがあるおかげでゴールから離れたところで点を取ることが有効的になっています。
歴代の名選手は決して大きいわけじゃない
NBAでは「7フッター」という言葉があります。これは211cm以上の大きな選手に与えられる称号で、ビッグマンなどとも呼ばれます。日本では非常に大きな選手になってしまいますが、NBAではチームに数名抱えられるほど日本に比べて充実しています。では、7フッター以下、いや200cmより小さい選手で活躍できるのでしょうか。私感も入ってしまいますが名選手を2名ピックアップします。
-
マイケル・ジョーダン(198cm/ポジション:シューティングガード(SG))
-
コービー・ブライアント(198cm/ポジション:シューティングガード(SG))
200cm以下で記録にも記憶にも残る名選手であり、それぞれチームのエースとして、ジョーダンは6回、コービーは5回優勝しています。これは現代バスケ(ここでは90年以降とします)ではトップクラスです。
つまり体が大きいこと以上に、選手のキャラクター性が重要になってきます。バスケットボールをプレイする際はもちろん、観戦するときにもこういった目線で観るとおもしろいです。
キャラクター性
-
背が高い
-
ロングシュート成功率が高い
-
足が速い
-
背が低いがすばしっこい
-
華麗にドリブルで抜いていく
-
ノールックでパスをする
速くて大きい人を集めればいいじゃない!
「じゃぁ大きな選手とすばしっこい選手の集まりなのね…」「身体能力至上主義なんだね…」それも不正解。
バスケットボールには3ポイントラインがあるお陰で、「遠くからシュートが入る選手」というジャンルが生まれました。この3ポイントラインはなぜ誕生したのでしょうか。大きい人がゴール下に立ってシュートをブロック、大きい人がゴール下に立ってボールをもらってシュート…ずっとこんなゲームでは退屈になります。そこで諸説ありますが、競技が発展するなかで改定されたルールのひとつが3ポイントライン。つまりゴール下ばかり注目されてしまうバスケットボールに革命を与えたのです。
足が遅くても、背が低くても、体が細くても、3ポイントシュートが毎試合10本入れられれば、きっとその選手は毎試合出場することになります。
つまり体の大きさや足の速さなどの身体能力の高さだけが選手の魅力ではないのです。
人間の進化と時代の流行がバスケの見どころ
バスケットボールは、様々な要素がコートの広さやバスケットゴール高さ、ルールなどと絡まることで非常にアグレッシブでパワフルかつスピーディなゲームにしてくれます。そしてその進化は5年、10年、20年と日に日に進化を遂げて様々なゲームを観せてくれます。
-
身体的変化がルールを進化させる
-
ルールの変化が選手の技術を進歩させる
2020年の現在、小中学年代の子供達が習っているバスケットボールに10年、20年前にやっていたスキルはほぼ通用しません。バスケットボールは日進月歩で進化するスポーツです。昔学生の頃にバスケットボールをやっていたけど、就職してから10年以上観てないなんて方には、ぜひ観ていただきたい!
またバスケットボールは数字(スタッツ)が読めるともっとおもしろくなります。このあたりはテレビやネットメディアで活躍されている佐々木クリスさんをはじめアナリストの方やライターさんの記事などを参考にしてください(バスケットボールキングなどのネット媒体をチェックしたり、バスケ雑誌を買おう!)。
そしてバスケットボールはNBAだけではありません。日本国内の男子プロリーグの「Bリーグ」、女子の「Wリーグ」や3X3のリーグやストリートバスケ、学生(大学/高校/中学/ミニバス)など多くのカテゴリーの試合があります。私はスマホに「バスケLIVE」を入れてお気に入りのクラブの試合を欠かさずチェックしています。
また冒頭でも登場した八村塁選手も合流するバスケ日本代表も見逃せません。日本のトッププレイヤーが世界の強豪と戦います。このあたりは、テレビでも多く見れると思いますので、初めての観戦にも打って付けです。実況や解説もわかりやすくなっていておすすめです。